ロシアウラルチェリャビンスク産レムリアンNo1205
10年ぐらい前に、東京ミネラルショー通称池袋ショーに、パキスタンからの名物おじさんが来ていて、お客様さんと楽しくやり取りしていました。そのおじさんが「お前さんは変った物が好きそうなので、これはどうか？」と言われて、巨大なエピドートの原石を出して来ました。「これは俺も初めてでこんな大きな物はもう出ない」と売り文句を言われ、強引に売りつけられてしまいました。(値段交渉はしましたが）確かにこの大きさのエピドートは見た事もなく、結晶形が緑簾石の通り簾(すだれ)の様な形が良く分かる結晶でした。実際は斜灰簾石（Clinozoisite）でした。しかし、地味と言うかパッとしないというか、しばらく何処かにしまったままになっていました。数年後、整理をしていたらこの石が出てきて、良く観察して見ました。ライトで光を透過させた時、思わぬ物が現れてました。緑簾石グループ (Epidote Group) とは、ソロケイ酸塩鉱物で、単斜晶系の結晶系を持つ鉱物グループの1つです。グループの中には大人気のタンザナイト(ゾイサイト)も含まれています。このグループの特性として多色性があり、例えばタンザナイトは角度を変えるとコバルトブルーから菫色に変化します。このクリノゾイサイトも多色性があり、写真の通り茶褐色から緑、青紫、赤、オレンジと様々な色が現れました。それ以来コレクションの一つに加えたのですが、敢えてこの多色性の素晴らしさを紹介したく、出品いたします。136×80×47.5mm 859g#クリノゾイサイト#斜灰簾石#天然石#原石#パキスタン#エピドート#緑簾石#タンザナイト#多色性#コレクション#巨大

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